2018年08月28日

渡辺知明の表現よみ=夏目漱石「こころ」下先生と遺書

下のテストです。夏目漱石生誕151年になる2018年に、もう10年前に全編録音しておいた「こころ」を上中下の3つにまとめて公開する。(ツイートした都合上、現在作業中のままで公開を続けていきます)上36章、中18章、下56章

・下01「私はこの夏あなたから二、三度手紙を受け取りました。……
・下02「私はそれからこの手紙を書き出しました。……
・下03「「私が両親を亡くしたのは、まだ私の二十歳にならない時分でした。……
・下04「とにかくたったひとり取り残された私は、……
・下05「私が夏休みを利用して初めて国へ帰った時、……
・下06「私は縁談のことをそれなり忘れてしまいました。……
・下07「私が2度目に帰国したのは、それからまた一年……
・下08「私は今まで叔父任せにしておいた家の財産について、……
・下09「一口でいうと、叔父は私の財産をごまかしたのです。……
・下10「金に不自由のない私は、……
・下11「私はさっそくその家へ引き移りました。……
・下12「私の気分は国を立つ時にすでに厭世的になっていました。……
・下13「奥さんのこの態度が自然私の気分に影響してきました。……
・下14「私はお嬢さんの立ったあとで、ほっと一息するのです。……
・下15「私は奥さんの態度をいろいろ総合して見て、私がここの家で十分信用されている事を……
・下16「私は相変わらず学校へ出席していました。……
・下17「私が書物ばかり買うのを見て、奥さんは少し着物を拵えろと言いました。……
・下18「私は宅へ帰って奥さんとを嬢さんにその話をしました。……
・下19「私はその友だちの名をここにKと呼んでおきます。……
・下20「Kと私は同じ科へ入学しました。……
・下21「Kの手紙をみた養父は大変怒りました。……
・下22「Kの事件が一段落ついた後で、私は彼の姉の夫から長い封書を受け取りました。……
・下23「私の座敷には控えの間ともいうような四畳が付属していました。……
・下24「私は奥さんからそういうふうに取り扱われた結果、段々快活になってきたのです。……
・下25「私は影へ廻って、奥さんとお嬢さんに、なるべくKと……
・下26「Kと私は同じ科におりながら、専攻の学問が違っていましたから、……
・下27「一週間ばかりして私はまたKとお嬢さんがいっしょに話している……
・下28「Kはあまり旅へ出ない男でした。……
・下29「私思い切って自分の心をKに打ち明けようとしました。……
・下30「こんなふうにして歩いていると、暑さと疲労とで自然体の調子が……
・下31「その時私はしきりに人間らしいという言葉を使いました。……
・下32「それのみならず私はお嬢さんの態度の少し前と変わっているのに気がつきました。……
・下33「十一月の寒い雨の降る日の事でした。……
・下34「私はKに向ってお嬢さんと一緒に出たのかと聞きました。……
・下35「こんなわけで私はどちらの方面へ向かっても進む事が出来ずに……
・下36「Kはなかなか奥さん登場さんの話を巳めませんでした。……
・下37「二人は各自の部屋に引き取ったぎり顔を合わせませんでした。……
・下38「私が家入ると間もなく俥の音が聞こえました。……
・下39「Kの生返事は翌日になっても、その翌日になっても……
・下40「ある日私は久しぶりに学校の図書館に入りました。……
・下41「私はちょうど他流試合でもする人のようにKを注意して見ていたのです。……
・下42「私はKと並んで足を運ばせながら、彼の口を出る次の言葉を……
・下43「その頃は覚醒とか新しい生活とかいう文字のまだない時分でした。……
・下44「Kの果断に富んだ性格は私によく知れていました。……
・下45「Kから聞かされた打ち明け話を、奥さんに伝える気のなかった私は……
・下46「私は猿楽町から神保町の通りへ出て、小川町の方へ曲りました。……
・下47「私はそのまま二、三日過ごしました。……
・下48「勘定してみると奥さんがKに話をしてからもう二日になります。……
・下49「私は突然Kの頭を抱えるように両手で少し持ち上げました。……
・下50「私は奥さんに気の毒でしたけれども、また立って今閉めたばかりの唐紙を……
・下51「Kの葬式の帰り路に、私はその友人の一人から、Kがどうして……
・下52「私の亡友に対するこうした感じはいつまでも続きました。……
・下53「書物の中に自分を生き埋めにすることのできなかった私は、……
・下54「その内妻の母が病気になりました。医者に見せると……
・下55「死んだつもりで生きてゆこうと決心した私の心は……
・下56「私は殉死という言葉をほとんど忘れていました。……
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2018年08月27日

渡辺知明の表現よみ=夏目漱石「こころ」上 先生と私

 今年は漱石生誕151年になる。2009年ごろに録音してバラバラにアップしたものを、上・中・下にまとめて公開する。
上01「私はそのひとを常に先生と呼んでいた。」上02「私がその掛茶屋で先生を見たときは、先生がちょうど着物を脱いで……上03「私は次の日も同じ時刻に浜へ行って……上04「私は月の末に東京へ帰った。……上05「私は墓地の手前にある苗畠の左側からはいって……上06「私はそれから時々先生を訪問するようになった。……上07「私は不思議に思った。しかし私は先生を研究する気で……上08「幸いにして先生の予言は実現されずに踏んだ。……上09「私の知る限り先生と奥さんとは、仲のいい夫婦の一対であった。……上10「二人が帰るとき歩きながらの沈黙が一丁も二丁も……上11「その時の私はすでに大学生であった。……上12「奥さんは東京の人であった。それはかつて先生からも奥さん自身からも……上13「我々は群衆の中にいた。群集はいずれも……上14「年の若い私はややともすると一途になりやすかった。……上15「その後、私は奥さんの顔を見るたびに気になった。……上16「私の行ったのはまだ灯の点くか点かないかの暮れ方であったが、……上17「私はまだその後にいうべき事を持っていた。……上18「私を奥さんの理解力に感心した。奥さんの態度が……上19「始め私は理解のある女性として奥さんに対していた。……上20「私は私のつらまえた事実の許す限り、奥さんを慰めようとした。……上21「冬が来た時、私は偶然国へ帰らなければならない事になった。……上22「父の病気は思ったほど悪くはなかった。……上23「私は退屈な父の相手としてよく将棋盤に向かった。……上24「東京へ帰ってみると、松飾はいつか取り払われていた。……上25「その年の六月に卒業するはずの私は、ぜひともこの論文を……上26「私の自由になったのは、八重桜のちった枝にいつしか青い葉が……上27「私はすぐその帽子を取りあげた。……上28「「君の家に財産があるなら、
今のうちに……上29「先生の談話は偏この犬と子供のために、結末まで進行する事が……上30「その時の私は腹の中で先生を憎らしく思った。……上31「その日の談話もついにこれぎりで発展せずにしまった。……上32「私の論文は自分が評価していたほどに、教授の眼には……上33上34「私はその夜十時過ぎに先生の家を辞した。……上35「私は立てかけた腰をまたおろして、話の区切りの着くまで…上36「私はその翌日も暑さを冒して、頼まれ物を買い集めて歩いた。……
posted by 渡辺知明 at 22:03| Comment(0) | 夏目漱石「こころ」上 先生と私 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする